「ChatGPT」を使用して口コミの返信は可能なのか
今話題の対話型人工地のツール「ChatGPT」。
多種多様な質問に瞬時にこたえることができ、フレームワーク分析や用語の解説はもちろん、プログラミングやブログの執筆などもいともたやすくできてしまうという代物で、人類滅ぶのでは? という気持ちで若干心臓がざわついている次第であります。
とはいえこのツール、ホテル運営にもいろいろ使えそうではありますが、今回は口コミの返信が可能かどうかを試してみました。
口コミ返信の実例
それでは早速、☆1、☆3、☆5の評価と、ChatGPTが書いた返信例を見てみましょう。
ちなみに口コミもChatGPTに書いてもらっています。
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☆1の口コミ
なんだか口コミの内容も生々しくて思わず「ああなんか見たことある」と笑ってしまいましたが、返信についても可もなく不可もない内容、いわゆるテンプレ回答としては優秀ではないかと感じました。
正直なところ私が書くよりもよっぽどうまいし早い、というのが感想です。 -
☆3の口コミ
20代のセグメントの口コミが書けるかをテストしましたが、あまりそれっぽさは感じられませんでした。
回答についてはお部屋のレイアウト変更や朝食のメニューを増やすと取られかねない表現となっているので、このままでは使用できそうにありませんが、少し手直しするだけでいけそうな気がします。 - ☆5の口コミ
返信内容も無難であり、これを瞬時に書いてもらえるという点で、非常に便利なツールであることは間違いないですね。
口コミ管理に求められること
前述の通り、ChatGPTを使用すればいとも容易く口コミの返信文の作成が可能となり、かなり業務の時短が期待できることがわかりました。
道徳やモラルの問題(ここに関しては多く触れません)、或いはプライバシー・セキュリティの問題はあれど、使用する検討くらいはしていいツールだと私は感じました。
ところで、口コミ管理に求められる役割とはなんでしょうか?
- お客様とのコミュニケーション
- 風評被害を防ぐ
- できないことはできないと線を引く
- 多くの人の目に触れる広告として使用する …等
以上の項目を考えると、前述したChatGPTの回答はまだ不完全に思われます。
書かれた内容に対するアンサーとしては問題なくとも、できないことはできないと書くことはとても大切で、同様の不満を持ちかねないお客様へ、前もって施設の注意点として伝えることができます。
また、ご満足いただけたお客様に対して、さらにホテル自慢のプランを案内をするなどのアップセルも口コミ返信では可能です。
簡単にまとめると、
- 低評価 → 風評被害対策、できないことの線引き
- 高評価 → 広告、アップセル
というような内容を織り交ぜることで、お客様とのコミュニケーションだけにとどまらず、より魅力的な施設に見せたり、さらなる低評価に対するけん制もできるようになります。
ChatGPTに限らず世の中の便利なツールを使用する際は、その業務の本来の役割を忘れずに使用することが最も大切であると私は考えます。
おまけ:ChatGPTにアップセルを含んだ口コミ返信書いてもらいました
こちらの質問の仕方次第で使い方は無限大な気がします……。