基本知識:企画旅行と手配旅行の違い
企画旅行って?
企画旅行とは、旅行会社が独自に企画して、宿泊施設や交通機関、観光プランなどを含めたパッケージ商品を販売する旅行のことを言います。
これは、旅行者が旅程を決める手間を省き、旅行会社が旅程を組んでくれるため、手軽に旅行を楽しめることができるメリットがあります。
その土地の有名な観光名所やアクティビティなども考慮されたツアー商品となるのでまず間違いの少ない旅行が楽しめるでしょう。
ただし、旅行内容はあくまでも旅行会社が決めているものなので自由度は低いものといえるでしょう。
手配旅行とは?
手配旅行とは、旅行者が自分自身で旅程を決定し、それに必要な宿泊施設や交通機関、観光プランなどを個別に手配する旅行のことです。
これは、旅行者が自分自身で旅程を決めることで、より自由度が高く、自分に合った旅行を楽しむことができるメリットがあります。
現在の国内旅行であれば、こちらの手配旅行が主流となっております。
具体的な違いは何だろう?
企画旅行と手配旅行の最大の違いは、旅程の決定権が誰にあるかということです。
企画旅行では旅行会社がパッケージ商品を作成しているため、旅程や宿泊施設などは旅行会社が決定し、旅行者はその中から選択する形となります。
一方、手配旅行では旅行者自身が旅程を決め、その中から宿泊施設を選択するため、より自由度が高く、旅行者自身の希望に合わせた旅行ができるというメリットがあります。
また企画旅行の場合、宿泊と交通、その他の付帯や入湯税など、もろもろ全てをまとめた支払いとなるため、それぞれの内訳を知ることができませんが、
手配旅行はご自身でそれぞれを予約するため、旅行代金の内訳を把握することができるという違いもあります。
料金についてはどちらが高いか安いかシーズンや内容によっても異なるので、もしもあなたが旅行者である場合はご自身で料金比較するのがいいでしょう。
リアルエージェント、OTA、募集型ツアー、ダイナミックパッケージはどちらに属するのか?
リアルエージェントとは、旅行会社の実店舗で旅行商品を販売するタイプの旅行会社です。
JTBや近畿日本ツーリスト、日本旅行などがこれにあたります。
またリアルエージェントはAGTとも略されることがあります。
一方、OTA(オンライン旅行代理店)は、インターネット上で旅行商品を販売するタイプの旅行会社です。
じゃらんや楽天、Booking.comなどがこれにあたります。
また募集型ツアーは、旅行会社が企画したツアー商品を販売するタイプの旅行であり、
ダイナミックパッケージは、旅行者が自由に宿泊施設や航空、レンタカーなど、
旅程をカスタマイズできるタイプの旅行商品です。
それぞれの商品は、企画旅行か手配旅行かという分け方ではなく、旅行商品の販売形態によって分類されます。
リアルエージェントや募集型ツアーは、旅行会社が独自に企画したパッケージ商品を販売する形式であり、企画旅行に分類されます。
一方、OTAやダイナミックパッケージは、旅行者自身が旅程をカスタマイズして組み立てることができるため、手配旅行に分類されます。
今回のまとめ
- 企画旅行と手配旅行は、旅行者が旅程を決める権限の有無によって大きく異なる。
- 企画旅行は旅行会社が独自に企画したパッケージ商品を販売する形式であり、手軽に旅行を楽しむことができる。
- 手配旅行は旅行者自身が旅程を決定し、宿泊施設や交通機関、観光プランを個別に手配することができる。
- リアルエージェントや募集型ツアーは、旅行会社が独自に企画したパッケージ商品を販売する形式であり、企画旅行に分類される。
- OTAやダイナミックパッケージは、旅行者自身が旅程をカスタマイズして組み立てることができるため、手配旅行に分類される。
以上のように、旅行業界においては、企画旅行と手配旅行がそれぞれの特徴を持っており、旅行者が自分に合った旅行商品を選ぶ上で理解しておくことが大切です。
各販路の特徴や商品を理解し、商品展開を最適化することで、より有利にOHを積み上げていくことができるようになるはずです。
一度、上記を踏まえてAGTやOTAのリードタイムや平均単価を確認してみると意外な発見があるかもしれませんね。